New Features in MapleSim - High-Performance Multi-Domain Modeling and Simulation - Maplesoft

MapleSim の新機能

バージョン 2019.2



MapleSim 2019.2 の製品群では、性能の向上、モデル作成ツールと解析ツールの追加と改善、および CAD モデルの操作性の改良が行われました。これにより、機械設計や自動化のプロジェクトにかかわる人に大きな利益をもたらします。


性能の向上

モデルプロセスと拘束条件の新しい高度なアルゴリズムにより、性能がさらに向上しました。

  • 多くのシミュレーション速度が向上しました。モデルの高度な拘束条件により、同じ拘束をより少ない数式で取得することで、シミュレーション中にモニターする必要のある拘束の全体数が低減されました。
  • MapleSim Connector for FMI および Simulink との接続のための MapleSim Connector を使用して作成されたモデルを含めエクスポートされたモデルはすべて、このシミュレーションの改善点を活用してターゲットプラットフォーム上でより速く実行できるようになりました
  • より大きなモデルでは、低インデックス処理の効率化によりモデル定式化にかかる時間が大幅に短縮されました。

アプリの追加と改善

MapleSim Apps は、モデルの作成や、解析のための使いやすいツールです。 MapleSim に新たに追加されたアプリや改善されたアプリは、特に機械設計や自動化のプロジェクトで役立ちます。

  • カム生成アプリの追加 : このアプリにより、カムの運動学的挙動をモデリングするカスタムコンポーネントを非常に簡単に作成し (フォロワも同様)、モデルに組み込むことができます。 形状、運動の方向、速度などを定義でき、速度、加速度、および加加速度のプロットにより挙動を可視化することができます。
  • 1-D モーション生成アプリの改善 : モーションプロファイルを相互に簡単に同期し、速度、加速度、加加速度、およびパワーのセグメントのピーク値を簡単に表示できるようになりました。

MapleSim CAD Toolbox

MapleSim のアドオンである MapleSim CAD Toolbox により、メカニカル CAD モデルが、マルチドメインシステムの一部として組み込まれた場合に、より大きなシステムの一部としてどのように動作するのかを検証できるようになりました。これに MapleSim の高度な解析ツールを適用して設計を改善することも可能です。また、CAD モデルを簡単に MapleSim にインポートできるようになり、モデルコンポーネントの運動学的および動力学的なプロパティが自動的に取り込まれるようになりました。 MapleSim 2019.2 リリースの一部として、このツールボックスには CAD モデルで作業する際のワークフロー、インターフェース、およびシミュレーションエンジンに大幅な改良が加えられています。改善点は以下のとおりです。

  • CAD ダイアグラムの MapleSim へのインポートがさらに高速になりました (特に大規模モデル)。
  • CAD ダイアグラムを変更して再度 MapleSim にインポートすると、最初のインポート後に定義された座標が接続先のパーツに合わせて調整され、手動での調整が不要になります
  • SOLIDWORKS®、CATIA®、および NX® からのインポートについては、MapleSim では固定されたパーツをインポート時に自動的にグループ化するため、手動での関連付け作業はすべて不要になります
  • 大規模モデルの処理に対する応答性が大幅に向上しました (モデルダイアグラムの回転およびパン)。
  • ツールボックスは、多くの一般的な CAD ツールの最新リリースをサポートするように更新されました。これには、Autodesk Inventor®、CATIA、SOLIDWORKS、NX などが含まれます。さらに、より多くの CAD ツールで使用できるようにするため、ツールボックスでは新しい形式がサポートされるようになりました。これには、AutoCAD® 3D、I-deas®、STEP/XML などが含まれます。
  • シミュレーションエンジンは、CAD モデルから得られる運動学的拘束条件をより数値的に安定して処理できるようになりました。そのため、シミュレーションはほとんどの場合、初回から調整しなくても作業できます。

すでに MapleSim CAD Toolbox を使用している場合は、互換性に関する重要な注意事項をご一読ください。

MapleSim Connector for FMI

別売りの MapleSim Connector for FMI アドオンでは、MapleSim で作成した高精度なマルチドメインモデルを、FMI 規格を使用してほかの多くのモデリングツールと共有することができます。

  • 拘束条件の改善によるシミュレーション速度の高速化に加え、FMU としてエクスポートされたモデルでは、変数のより効率的な処理によってシミュレーション速度がさらに向上します。
  • シミュレーション中に変数追跡を最小限とするか延長するか選択できるようになりました。これにより、解析、最適化、またはデバッグのための追加追跡が不要になったときに、性能をさらに向上することができます

MapleSim Heat Transfer Library

別売りの MapleSim Heat Transfer Library アドオンでは、伝熱によるモデルへの影響を包括的に表すことで、設計を微調整して性能を向上させ、熱問題を回避できるようにしています。 MapleSim 2019.2 では、このライブラリにはさらに多くの組み込みジオメトリが含まれており、システムレベルのモデルの温度分布を解析するために使用されます。

バージョン 2019

性能の向上

モデルの作成、シミュレーション、および解析に関して、MapleSim の速度が全面的に向上しました。

  • シミュレーション速度が向上しました。モデルを作成する際の拘束条件の処理がさらに効率化されたことにより、精度を損なうことなく、以前よりもコンパクトかつ高速なシミュレーションコードを生成できます。これはつまり、業界最先端を誇る MapleSim の処理速度がさら向上したことを意味しています。作業時間が短縮され、より多くのリアルタイムアプリケーションの実行が可能になりました。
  • エクスポートされたモデルがより短時間で実行されるようになりました。モデルのエクスポート中に生成されたコードは、組み込みコード生成プログラムを使用した場合でも、FMI、Simulink® などに特化したアドオンコネクタを使用した場合でも、同じ効率で実行されます。
  • 大規模モデルの応答性が向上しました。使用するコンポーネントやパラメータの数にかかわらず、より軽快にモデルの作成や操作を実行できます。大規模なパラメータのセットを扱う際には、よりはっきりと違いを実感できます。


モデリング範囲の拡大

新しい標準コンポーネントやアドオンコンポーネント、および外部ライブラリのサポートの拡張により、さらに多くのモデルをより迅速に作成できます。

新しいコンポーネント

MapleSim の標準ライブラリの多くに、新しいコンポーネントが追加されました。

  • 油圧ライブラリに、方向制御弁を含む絞りおよびバルブに関する 25 以上の新しいコンポーネントが追加されました。全体的な定式化も更新され、リアルタイムでのシミュレーションにおける数値の安定性が大幅に向上しました。
  • 電気ライブラリには、新しい多相センサ、追加の信号ブロックおよび電力変換器が追加されました。また、Modelica® の Spice3 ライブラリが追加され、SPICE ベースのモデルの MapleSim への統合がより簡単になりました
  • MapleSim に組み込まれた革新的なマルチボディモデリング技術に加え、MapleSim では Modelica Multibody Library もサポートするようになりました。これにより、Modelica ライブラリに組み込まれたマルチボディモデルをより簡単に MapleSim に取り込めるようになりました
  • MapleSim は Modelica Synchronous Library をサポートしています。そのため、このライブラリのコンポーネントを MapleSim に簡単に取り込むことができ、リアルタイムでのシミュレーションにおける柔軟性が向上します
  • MapleSim では Modelica Standard Library 3.2.3 を採用し、最新リリースを製品全体で活用しています。
  • アドオン製品 MapleSim Heat Transfer Library15 を超える新しいコンポーネントが追加され、新しい形状、境界条件、および可視化を定義できるようになりました

新製品MapleSim Engine Dynamics Library™ from Modelon

MapleSim Engine Dynamics Library from Modelon では、燃焼機関性能のモデリング、シミュレーション、および解析に特化したツールを使用できます。このアドオンコンポーネントはエンジンの過渡応答を表現する際に特に役立ちます。また、エンジン性能の解析、排気調査、制御開発、車両用電子制御装置の Hardware-In-the-Loop 検証などに使用できます。

  • 1 つのモデリングツールで、流体力学、熱力学、空気ガス交換、および燃焼機関機構のすべてに対応します。
  • エンジンの過渡応答や車両用電子制御装置 (ECU) の Hardware-In-the-Loop 検証を含む制御設計プロジェクトを簡単化します。
  • 排気流路、インタークーラ、ターボチャージャ、および排気再循環 (EGR) ループを解析します。
  • シリンダ、ターボチャージャ、熱交換器、センサ、流量修正などを含むさまざまなコンポーネントを使用して、簡単にモデルを作成できます。

接続性の拡充

MapleSim 2019 では、MapleSim とほかのツールチェーンを統合するための幅広い接続オプションがさらに強化されています。

  • インポートした FMU では、MapleSim の可変ステップソルバおよび固定ステップソルバを使用した実行が可能になり、ほかのシステムからインポートしたモデルを実行する際のシミュレーションオプションが充実しました
  • MapleSim FMI Connector のアドオンの拡張により、エクスポート時に FMI 2.0 可変ステップ Co-Simulation がサポートされるようになりました。これにより、アプリケーションに最適な可変ステップソルバまたは固定ステップソルバを使用して、MapleSim モデルをほかのツールに簡単にエクスポートできます
  • モンテカルロ解析、最適化、およびパラメータスイープで使用される解析アプリケーションの対話性能が向上しました。これにより、可視化を含む結果を CSV ファイルにエクスポートし、Excel® やその他のツールで使用できるようになりました。

新製品 B&R MapleSim Connector

新しいアドオン B&R MapleSim Connector ではオートメーションプロジェクトに強力なモデルベース機能が提供されました。B&R Automation Studio で作成された制御方式のテストや可視化、および SERVOsoft® で作成されたモータ、サーボ、およびギアボックスのサイズ決定のシミュレーションデータのエクスポートが可能です。機械装置の CAD 情報に基づいて、設計の力学をシミュレーションする MapleSim モデルを簡単に作成し、B&R Automation Studio からシミュレーションを実行できます。

  • CAD ファイルを使用して、MapleSim で機械装置の正確な動的モデルを作成し、設計における正確なトルクと負荷応答をシミュレーションできます。
  • MapleSim モデルの結果を SERVOsoft にエクスポートして、利用可能なモータやサーボ駆動の負荷要求に迅速に対応できます。
  • MapleSim モデルと CAD の可視化情報を B&R Automation Studio に直接インポートし、モデルに対する制御コードをテストしたり、機械装置の動作を 3-D アニメーションで表示できます。

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MapleSim 2018
MapleSim 2017
MapleSim 2016.2
MapleSim 2016