パッケージコマンドを使用するには、呼び出し手順でパッケージ名を指定し、コマンド名を角括弧 ([ ]) で囲んで指定します。
package[command](arguments)
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パッケージ内のコマンドを頻繁に使用する場合は、パッケージをロードします。
パッケージをロードするには、以下の手順に従います:
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パッケージ名を引数として指定した with コマンドを使用します。
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with コマンドは、ロードされているパッケージコマンドのリストを返します (呼び出し手順の最後にコロンを入力して出力を非表示にしている場合を除く) 。
パッケージをロードした後は、そのコマンドをショートフォームで、つまり、パッケージ名を指定せずにコマンドを使用することができます。
たとえば、Optimization パッケージの NLPSolve コマンドを使用して、数式の局所最小値およびその最小値に対応する従属変数の値を求めることができます。
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最適化の詳細については、最適化を参照してください。
パッケージをアンロードするには、以下の手順に従います:
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パッケージ名を引数として指定した unwith コマンドを使用します。
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または、restart コマンドを使用します。restart コマンドは Maple の内部メモリを消去します。その結果、名前の割り当てはすべて解除され、パッケージはすべてアンロードされます。詳細については、 ?restart で表示されるヘルプページを参照してください。
一部のパッケージには、最上位コマンドと同一名のコマンドが含まれています。 たとえば、plots パッケージには、changecoords コマンドが含まれています。Maple にも changecoords という最上位コマンドがあります。
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plots パッケージがロードされた後は、changecoords の名前は plots[changecoords] コマンドを指すようになります。最上位の changecoords コマンドを使用するには、その前にパッケージをアンロードするか、restart コマンドを使用する必要があります。(最上位コマンドを使用する他の方法については、?rebound で表示されるヘルプページを参照してください)
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最上位パッケージ
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最も良く使用する Maple パッケージの一部を以下に示します。すべてのパッケージのリストは、[ヘルプ(Help)] → [マニュアル、リソース、その他(Manuals, Resources, and more)] → [パッケージ一覧(List of Packages)] から入手することができます。
表 3.2 : 最上位パッケージ
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パッケージ名
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説明
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CodeGeneration
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Code Generation パッケージは、コマンドおよびサブパッケージをまとめたものです。このパッケージを使用して、Maple コードを C、C#、Fortran、MATLAB、Visual Basic などの他のプログラミング言語に変換することができます。
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LinearAlgebra
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Linear Algebra パッケージには、行列およびベクトルの構築と操作、および線形代数を解決するためのコマンドが含まれています。 LinearAlgebra のルーチンは、行列、ベクトル、スカラーの 3 種類の基本データ構造体を処理します。
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Optimization
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Optimization パッケージは、最適化問題の数値解を得るためのコマンドをまとめたものです。最適化問題では、場合によっては制約付きの目的関数の最小値または最大値を求めます。
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Physics
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Physics パッケージは、数理物理学の計算で使用される大部分のオブジェクトの計算表示および関連する演算を実行します。
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RealDomain
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Real Domain パッケージは、基本の数体系を複素数体とするデフォルトの環境の代わりに、基本の数体系を実数体とする環境を提供します。
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ScientificConstants
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Scientific Constants パッケージは、光の速度、ナトリウムの原子重量などのさまざまな物理定数の値を提供します。このパッケージは、各定数の値の単位を提供しているため、方程式の理解に役立ちます。また、解の照合により、解の誤りをチェックできます。
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ScientificErrorAnalysis
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Scientific Error Analysis パッケージは、中央値および対応する不確定性 (誤差、つまり数量の値の精度) のある数量の表示と構築を行います。これらの数量について、さまざまな誤差解析の一次計算を実行することができます。
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Statistics
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Statistics パッケージは、数学的な統計およびデータ解析の計算を実行するツールをまとめたものです。パッケージは、数量的およびグラフィカルなデータ解析、シミュレーション、曲線近似 (カーブフィッティング) などの幅広い一般的な統計タスクをサポートしています。
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Student
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Student パッケージは、一般的な学部レベルの数学の教育および学習の支援用に設計されたサブパッケージをまとめたものです。関数、計算、定理をさまざまな方法で表示する多数のコマンドが含まれています。また、重要な計算の段階的な実行をサポートします。
Student パッケージには、以下のサブパッケージが含まれています:
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Units
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Units パッケージには単位換算のコマンドが含まれ、単位を使用した計算を実行する環境を提供します。約 300 個の単位名 (メートル、グラムなど) と、さまざまな背景のある 550 個以上の単位 (標準マイルと U.S. survey miles など) を提供します。また、Maple には、数式の単位を簡単に入力できる [単位記号(Units)] パレットが 2 つ含まれています。
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VectorCalculus
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Vector Calculus パッケージは、多変数およびベクトル解析演算を実行するコマンドをまとめたものです。多数の定義済み直交座標系を利用できます。パッケージ内のすべての計算は、これらの座標系のいずれでも実行可能です。カスタムの直交座標系を追加し、その座標系で計算する機能を装備しています。
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